CGM・バズ

ブログと日本人

うちの4n2n君が良い記事を書いています。

http://4n2njunks.blog103.fc2.com/

日本では昔から短歌や俳句を町の人間が行うなど、創造性は誰にもある、という価値観がある。

確かに欧米ではこういうクリエイティブな文化を一般人が担うというのは昔から一般的ではないような気がします。

彼はこれを、ブログは日本人に合っているという持論に結び付けているが、それなりに説得力がある。

誰もが創造性を発揮できる歴史的土壌が、世界でも突出した日本のブログ人口に結びついているのだとすれば、ブログを代表とするCGMを単なる広告メディアとだけとらえて良いはずがない。

CGMマーケティングの業界にいる我々が、過去から脈々と続く庶民文化を未来に引き継いでいく一翼を担っているのかもしれないと考えることには意味があるはずだ。

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フラット革命

かなり面白かった。本を読むのが嫌いな人もせめて第4章「公共性をだれが保証するのか」だけでも読んでほしい。

以下、抜粋と感想。

ネットの世界には権威は存在しない。権威は消滅し、どれだけ他人から注目を集めることができるかということだけがすべての評価基準となり、さまざまな言論活動が展開されていく。となると、その評価基準がある一定の高さのリテラシーを伴うものでなければ、衆愚化してしまう可能性は十分にある。

インターネットの世界は、マスコミにフィルタリングされずに世の中をダイレクトに、生々しく見ることのできる世界である。ノイズは大量にあふれているが、しかしそのノイズはわれわれの世界の生々しいリアルの実態を表現したものにすぎない。その膨大なリアルの中から、リアリティを失わずに、本質をつかみあげることができるのが、インターネットによってフラット化された世界の本質である。

ネットの世界にもアルファブロガーと呼ばれる権威は存在しているとは思うが、既存のマスコミほどではないという意味では同意。読者側が一定の高さのリテラシーを求められるのは、以前にも述べたとおり、完全に同意。

こうした人々の議論のやりとり、高校生や一般の人がジャーナリストを批判し、その批判にそのジャーナリストが返答するというそうした構図そのものが、実はそれこそが、すなわち公共性を保証するしくみをつくりだしているのではないだろうか?

そうした一連の情報のやりとりの過程そのものが、社会を構成する〈わたし〉たち全員の前に、可視化されているということ。

(中略)

そうしたこと自体がそのまま、実は〈わたし〉たちの集合体全体の〈公〉となっているのである。

つまり、ブログでいえば、コメントやトラックバックなどで、誰もが反論可能であり、またそれに更なる反論が可能である。そうした議論のやりとりが可視化されることで、ネット社会の公共性が保たれるのではないかと著者は言っており、ある程度その通りだと思う。

ただ、コメントの入力やトラックバックを受け付けていないブログも結構ある。この場合、異論・反論を唱えたくても(あるいは賛意を唱えたくても)、そのブログ上で見える形ではそれが出来ない。つまり、著者の言う公共性の担保が無くなってしまう。もちろん、別の場所でそのブログのリンクを張って、自身の主張を展開することは可能だが、元のブログの読者がそれを見てくれる可能性はおそらく低い。

難しい問題ですね。

フラット革命 Book フラット革命

著者:佐々木 俊尚
販売元:講談社
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ブログの倫理規定

CNET JAPANの「ブログの倫理規程はどうあるべき?」は興味深い。

http://japan.cnet.com/panel/story/0,3800077799,20355436,00.htm

ブログに代表されるCGMはマスメディアと少なくともフラットに並ぶ存在だ。玉石混交であることも含めて。

僕は、基本的に、手に入る情報や視点は、多ければ多いほど良いと思っているので、それに制限がかかるのはあまり好ましくないと思う。

もちろん、個人を著しく中傷したり、同意なくプライバシーを晒すような行為は許されないが、そもそもそれは犯罪だ。倫理というより法律で裁かれるべき。

そもそもマスメディアには倫理規定はあるかもしれないが、個人的には倫理的でないと感じる番組や記事もある。

結局は読む側が判断する。それが理想だと思うし、究極的にはそれしかないのではないか。

ただし、企業の要望通りに、使ったこともない商品や見たことのない製品を記事として扱うブログはどうかと思う。そういうブログは法律に引っかかるわけではないし、倫理の話とは違うかもしれないけど、単純に迷惑だ。

そういうブログが検索結果にやたら引っ掛かると、(自分にとって)良質なブログが埋もれて見つけづらくなる。

ちなみに、日本のブログは日記が多いが、それだって情報だし、そのことがマスメディアと比べて価値が劣ることにはならない。

ある日記ブログがこれまで気付かなかった新しい視点を与えてくれるかもしれないし、そもそも日記っぽいコラムとか普通に書店で売っている。

【大いに同意したコメント】

「混沌を受け入れる懐の深さがBlogの魅力だと思います。なので、それを自らスポイルするような規制を考えるよりは、むしろ良質なBlogが生き残れるようサポートする仕組みの開発や文化形成の方が楽しそうです。少なくとも現時点はそういう段階だと思います。」

「 おそらくブログも成熟していくなかで、ブログの作法として多くの人たちが語り、また広がり定着していくという類の話かと思います。 」

「Bloggerは、記事が企業による何らかの情報や製品や金銭の提供によって書かれた広告に近いモノか? 自腹を切って製品を買ったり、サービスを受けたりした感想なのか? という点を堂々と発表すればいいと思う。一方の読み手は、広告であっても自腹であっても、「使える情報か否か」を判断すれば良い。」

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社会派CM(フランス赤十字)

たまには、ロカリサーチの社長らしく、おもしろCMの紹介。

実はさっきテレビで「ザ・ベストハウス123」で、外国の社会派CMベスト3で紹介されたフランス赤十字のCM。

一応貼り付けたけど、Youtubeで見つけたこの動画はオチの部分が抜けていた。で、あちこち調べて、フルバージョンを発見。(こちらはWMVです)

http://ns.croix-rouge.fr/goto/actualites/2000/adriana.asp

要は、「救急看護の講習に行こう!」というCM。フランス語なので、おもしろいと感じてもらえるか微妙ですが…。かといって言葉で説明するのも難しい。なら載せるな?そうですね。すみません。

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バイラルの日登録証届きました

Ts3c0025

登録証と代表取締役CMOの伊藤

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バイラルの日

ロカリサーチで申請していた「バイラルの日」が無事、新しい記念日として、認定されました!

http://www.kinenbi.gr.jp/

11月25日です。全く語呂は合っていません。

この日は、ロカリサーチがタイトー様と日本初の本格バイラルキャンペーンを行った日。タイトー様の了承を得て、申請したものです。

サイバーバズの宮崎社長が早速取り上げてくれていました。

http://ameblo.jp/jokyo/entry-10045894824.html

おっしゃる通り、各プレーヤーが連携して、市場を盛り上げていきたいですね!

クチコミ・バズ・CGM関連では、他にも、2月6日の「ブログの日」(サイバーエージェント)、8月2日の「バズの日」(ADK)、9月3日の「クチコミの日」(アメブロ)などありますが、それだけこの業界が盛り上がっていることの証左でしょう。

せっかくの記念日なので、11月25日には何かやりたいと思っています!

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宣伝会議 9/1

今回の宣伝会議の特集は、ずばり「企業とブロガー」。

相当の紙面が割かれ、世のCGMに対する関心の高さがうかがわれる。

お付き合いのある、バズ関連のプロフェッショナルの方々が、企業のブロガーを中心とするCGMとの付き合い方を語られており、大変刺激を受けた。

「ブロガーは金銭的報酬より心理的報酬」

「ブロガーを知るのは(タレントへの興味以上に)商品そのものに興味をもっている」(サイバーバズ社長宮崎氏)

「ブロガーは検索できない情報を常に求めている」(有名ブログ「百式」の田口氏)

などなど。業界にいる人間として、日々感じている事が明確に語られており、大変興味深い。

デジタル社会と言われているが、ニフティ研究所の友澤氏も記事内でおっしゃっているように、CGMは実はアナログ回帰というか、よりヒューマンな人間関係を求める社会に移行する兆しなのかもしれない。

ある意味、ルネッサンスの思想に近いな。

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ランチ

昨日は、成長著しい某バズ会社の社長とランチ。

会社設立に至る経緯など伺えて、大きな刺激になった。

またバズ・バイラル業界に関する有益な意見交換ができた。

同じ業界に身を置くベンチャー同士、今後もお付き合いさせていただき、一緒に社会・業界に貢献していきたい。

この業界はまだまだ伸びることを改めて確信。僕たちはまだまだ大きくなる。

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囲うことはできない

僕たちのように、CGMマーケティングを生業としている会社は、よく「何人のブロガーを囲(かこ)っているのですか?」といった質問を受けることが多い。

でも、「囲う」という言葉には、陰でこっそり養うという後ろめたいニュアンスがある。誰かを匿うという意味もある。

いずれにしても、何か僕たちに主導権がある、或いは僕らが彼(彼女)達をコントロールできるようなニュアンスがある。この言葉にはリスペクトがない。

僕たちは、お互いをリスペクトする関係をブロガーさん達と築きたいと思っているし、企業側にもリスペクトの気持ちを持ってもらいたいと思っています。

「囲うなんて、無理な話ですし、やってはいけないことですよ」と僕らは伝え続けないといけない。

CGMはまだまだ発展していく。その発展に微力ながら貢献することが、僕たちのミッションです。

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