CNET JAPANの「ブログの倫理規程はどうあるべき?」は興味深い。
http://japan.cnet.com/panel/story/0,3800077799,20355436,00.htm
ブログに代表されるCGMはマスメディアと少なくともフラットに並ぶ存在だ。玉石混交であることも含めて。
僕は、基本的に、手に入る情報や視点は、多ければ多いほど良いと思っているので、それに制限がかかるのはあまり好ましくないと思う。
もちろん、個人を著しく中傷したり、同意なくプライバシーを晒すような行為は許されないが、そもそもそれは犯罪だ。倫理というより法律で裁かれるべき。
そもそもマスメディアには倫理規定はあるかもしれないが、個人的には倫理的でないと感じる番組や記事もある。
結局は読む側が判断する。それが理想だと思うし、究極的にはそれしかないのではないか。
ただし、企業の要望通りに、使ったこともない商品や見たことのない製品を記事として扱うブログはどうかと思う。そういうブログは法律に引っかかるわけではないし、倫理の話とは違うかもしれないけど、単純に迷惑だ。
そういうブログが検索結果にやたら引っ掛かると、(自分にとって)良質なブログが埋もれて見つけづらくなる。
ちなみに、日本のブログは日記が多いが、それだって情報だし、そのことがマスメディアと比べて価値が劣ることにはならない。
ある日記ブログがこれまで気付かなかった新しい視点を与えてくれるかもしれないし、そもそも日記っぽいコラムとか普通に書店で売っている。
【大いに同意したコメント】
「混沌を受け入れる懐の深さがBlogの魅力だと思います。なので、それを自らスポイルするような規制を考えるよりは、むしろ良質なBlogが生き残れるようサポートする仕組みの開発や文化形成の方が楽しそうです。少なくとも現時点はそういう段階だと思います。」
「 おそらくブログも成熟していくなかで、ブログの作法として多くの人たちが語り、また広がり定着していくという類の話かと思います。 」
「Bloggerは、記事が企業による何らかの情報や製品や金銭の提供によって書かれた広告に近いモノか? 自腹を切って製品を買ったり、サービスを受けたりした感想なのか? という点を堂々と発表すればいいと思う。一方の読み手は、広告であっても自腹であっても、「使える情報か否か」を判断すれば良い。」