朝青龍問題で思いだした恐怖
僕は、相撲のことはほとんど知らないのだけど、連日の朝青竜報道で、思うところがある。
朝青龍は解離性障害という精神的な病気だと診断されたそうだけど、彼は外国人であり、お医者さんは日本人だ。骨折などの物理的な症状ならともかく、精神的な問題は、本人の口から出る言葉が重要な診断材料になるのではないかと思う。
日本人同士でも、自分の気持ちをうまく伝えるのは難しいことが多いのに、朝青龍は外国語である日本語で、きちんと自分の想いを伝えられているのだろうか?そんな状態で、正しい診断ができるのだろうか?
しかも、あるメールマガジンで読んだところ、通訳すらついていないとのこと。これが本当なら、ちょっと問題があるのではないか?
彼が日本に来たのは12歳の頃だそうだが、いくら流暢に日本語を使っているように見えても、12歳から学んだ外国語は、いつまでも外国語だ。やはり母国語の方が良いに決まっている。
いくら相撲は日本の伝統国技とはいえ、精神的な病は時に人の生死に関わる。病気の診断が言葉の問題で誤るなどとという事はあってはならない。これは全ての問題に優先する話だと思うのだけど…。
僕が以前に住んでいたデンマークでは、普通の健康診断で、精神的疾患がないかの診察もされる。(しかも結構な時間を割く)かなり、具体的に感情を洗い出すような質問をされる。
僕もお医者さんも英語は第2外国語。お互い普段の生活では全く問題のないレベルで英語を使えるのだけども、診察は難儀した。医学用語は難しいし、気持ちの問題の質問や説明も難しかった。そのストレスで病気になりそうだった。
ちなみに、フランスに住んでいた時に、むし歯の治療をした時は、怖かった。お医者さんは全く英語が出来ないし、僕のフランス語は、最低生活レベル。しかも日本とは治療の進め方が全く違っていた。次に何をされるかわからない恐怖。いつ激痛がやってくるかわからない恐怖。(もちろん半分冗談で、)「いっそ全身麻酔をかけてくれ!」と叫びたかったが、全身麻酔というフランス語を知らなかった。今思い出しても恐怖で鳥肌が立つ。
朝青竜報道で、全く個人的な恐怖体験を思い出した林でした…。
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