ネガティブタイトル本第2弾
前回の「追われ者」に引き続き、なかなか手を出しにくいネガティブタイトル本の第2弾。
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社長失格―ぼくの会社がつぶれた理由 著者:板倉 雄一郎 |
この本も相当有名だが、これまで躊躇して手を出せなかった本。これまたUさんのお勧め。(まさかとは思いますが、僕へのメッセージ??)
時代の寵児と持ち上げられ、ナスダック上場を目指し、かのビルゲイツにも注目された時代を経て、バブルの終焉と時を同じくして、倒産、自己破産に至る元ハイパーネットの社長、板倉氏の実話。(ちなみに彼が銀行ほか債権者からの厳しい取り立てにあうのが97年。前年の96年まで、僕は銀行に勤めていたから、ちょっと複雑な気分)
改めて、経営者の責任の重さを認識。成功物語よりも失敗物語の方が学ぶことは多いと思った。板倉氏が自信を喪失し、自らを経営者失格だと考えるに至るくだりでは、眼が潤んだ。
今の自分と照らし合わせて、いろいろと学ぶところがあるのだけれども、それと共に、どうしても自分の父親のことを考えてしまう。
僕の父親は10年前に他界しているのだが、それよりもずっと前、70年代(僕が幼稚園の頃)に倒産を経験している。父は見栄っ張りだったので、文字通り死ぬまで当時の話はしなかった。同じく経営者であった母から、債権者会議の時はひどい思いをした的な話を少し聞いたことがあるだけだ。当時幼稚園児だった僕が覚えているのは、麻布のマンションから母の実家に引っ越したこと。そのせいで幼稚園を転園したことくらい。
失敗から学ぶことは多い。父の失敗から学ぶ機会がなかったのは残念だ。
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コメント
お疲れ様です。読書の秋ですね。
失敗は自分で経験せずとも他人の失敗から学べるところがヒトの良いところですね。
歴史からは学ぶことが多いです。
投稿: GBのU | 2007年9月 5日 (水) 01:03
GBのUさん、コメントありがとうございます。
本当にそう思います。疑似経験値を上げていきたいです。
投稿: 林 | 2007年9月 5日 (水) 15:39