恥ずかしい写真
ネットで調べ物をしていたら、不意に大学時代の知人、K女史の名前を見つけた。全く別の事を調べていたのに、ネットではこういうことがあって面白い。
学生時代のことを思い出した。
僕は大学時代、ESSというクラブに所属していたのだが、彼女は別の大学のESSの1学年下。ESSとはEnglish Speaking SocietyとかEnglish Studying Societyの略。英語を使って、スピーチやディベート、ディスカッションをするクラブだ。
その人はバリバリの帰国子女で、様々なスピーチの全国大会で、その内容の素晴らしいスピーチを、流暢な英語、豊かな表現力で披露し、出れば必ず上位の賞を取っていた。
年間で数十もの全国大会があるのだが、その中でも権威のある大会がいくつかある。その中のひとつが早稲田大学のESSが主催する大隈杯。格式高い大隈講堂で行われる大会だ。
1996年、運良く、僕はその大会に出場。K女史も参加していた。
結果、当たり前のようにK女史が優勝。僕はぎりぎり5位に入賞した。
その時の入賞者の集合写真がある。相当恥ずかしい写真。手元にあるわけではない。実家のどこかに眠っているはず。でもあまりに格好悪いので、脳裏に焼き付いている。
その中で、僕は他の誰よりも嬉しそうに笑っている。文字通り満面の笑み。5位なのに。一番トロフィーが小さいのに。
それを見ると、「あー僕は5位入賞が精いっぱいだったんだな」と思う。別に後悔はないけど、淡々とそう思う。ちなみにK女史は、普通の笑顔。満面の笑みというより、例えば友人とおしゃべりしているときの笑顔。
レベルの高い戦いで、5位でも嬉しい人は、絶対に優勝はできない。僕は、外国生活すらしたことのない自分が、その大会に出れただけでも十分だと思っていた。なにしろ、予選に通っただけで大喜びだったのだから。
今は別に誰かと順位を競っているわけではない。けど、目指すものは高くなくちゃいけない。そうじゃないと望むところにはたどり着けない。
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